横田茶園紹介

有機栽培、減農薬栽培、など、いろんな農法があります。普通に作られた物より安全で美味しいイメージがありますよね。しかし、農業をしていると「本当に安心なのは育てた人次第だ!」と私は思っていました。一番安全そうな有機栽培でも体に悪いものを作ろうと思えば出来ます。それより、きちんと試験して認可された農薬や化学肥料を少量使った方が安全なものもあります。
その考えから、横田茶園では減農薬、減化学肥料の栽培をしてきました。
しかし・・ それでも「〜に比べたらこっちの方が安全」というだけで、「本当に安全なのか?自分の子供にも自信を持って飲ませる事が出来るか?」そう自分に問うと、自信がありません。
そんな悩みを抱えていた時に、出会ったのが「自然農法」でした。

自然農法とは・・ 自然を観察し、学び、それを畑に応用し自然の力だけで作物を栽培する農法です。ですから、肥料(化学肥料も有機肥料も)はいっさい使わず、勿論農薬や除草剤は使いません。古くは岡田茂吉から始まり、今、有名な人では「奇跡のリンゴ」の木村昭則さんがいらっしゃいます。
自然農法で育てられた作物は、味が濃いと言われます。いろんな肥料で作られた味ではなく、そのものの力だけで育ったのですからそのものの味が強くなります。お茶本来の味が強く、そして香りが良い!

そんな魔法のような農法があるの?と思われるかもしれません。しかし、まわりの自然を見てみてください。肥料や農薬を入れなくても毎年草は生えるし、花が咲き、実がなります。森に行くと、あんなに大きな木が毎年沢山の葉をつけ、秋には沢山の実がなります。肥料も何も入れないのに・・
自然の力、太陽と水と土の力があれば植物は自分で育つ。私たち農家は、その基本的な事を忘れてしまっている。特別な物を作ろうといろんな肥料を与え、様々な技術で栽培しようとしすぎる。肥料(栄養)を入れないと育たないと思い込んでしまっている。それが逆に、栄養価のない物を作ってしまっているのに・・

その昔、お茶は薬として重宝されてきました。しかし、現代のお茶はどうでしょう。緑色を濃くするために様々な資材を投入して、環境を汚染してまで育てたお茶は本当に体にいいのでしょうか?育てている私自身、そんな疑問を持たずにはいられません。
お茶は、自然が育ててくれる。私たち横田茶園がする事は、そのお茶を商品として皆さんにお届けする為に努力する事だけだと思うのです。